酸素・香りを防ぐ紙?

「におい」を防げる紙

外出した時にお店でにおいの強い食べ物をテイクアウトした経験がある人は多いと思いますが、紙袋に入った商品を持ち運んでいると、においが気になる時がありますよね。そんな時、においが漏れにくい紙袋があったらいいと思いませんか?
実は、それを実現できる素材があるのです。

新素材「SHIELDPLUS」

「紙なのに酸素・香りを通さない」素材、それが「SHIELDPLUS(シールドプラス)」です。

シールドプラスには以下の3点のような特徴があります。
「酸素・水蒸気バリア性」:酸素や水分の透過による内容物の化学的な劣化を抑える
「フレーバーバリア性」:内容物の香りを保持して、におい漏れやにおい移りを抑える
「環境適合性」:循環型資源である「木」を基材としていて、環境適合性に優れている

上記のバリア性を先ほどの紙袋を例にして説明すると、シールドプラスを基材として使用した紙袋でにおいの強い食べ物をテイクアウトした場合、食べ物のにおい漏れを防ぐだけでなく、酸素や水蒸気の透過を防ぐ事で通常の紙袋よりも食べ物の美味しさを保つ事ができるのです。

「SHIELDPLUS」の可能性

シールドプラスはテイクアウト用の紙袋以外にも、様々な用途が期待されています。

例えば、今お店で売られているスナック菓子の袋はフィルムのパッケージに入った状態で並んでいますが、シールドプラスを使う事で紙素材のパッケージになることも考えられます。これによって金属検出器での検査が容易になり、商品の生産効率を上げることができます。

その他にも香りのある商品のパッケージ、エチケット袋、紙カップ、建築資材、防錆紙など、シールドプラスの使い道は多岐に渡ります。 もちろん紙素材なので、プラスチックやビニールといった素材と比べて環境に優しい製品になります。

環境への配慮の必要性が高まっている昨今だからこそ、シールドプラスで新しい紙の使い方が見えてくるかもしれませんね。